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フィールドワークの未整理画像

フィールドワークの未整理画像を、私的索引と併せて、活用できるようにしたい。と、思い忍者ブログの場を借りて、整理を始めた。 標準的な和名で整理を進めるつもり。その、同定については、「当たらずといえども遠からず」が目標である。 上手く整理できたら、過去の山岳地帯での、フィールドワークの未整理画像も整理してみたいと思っている。 「画像、植物名などに、極端な誤りがありましたらご指摘いただけるとありがたいです」

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2014.01.05 -3

丘陵地帯での観察・撮影記録
2014.01.05          Data :WG3_884
画像数が多いので3回に分けた。その3回目。

画像22~画像35 東の尾根
画像36~画像43 主尾根
画像44~画像46 北のこぶの東尾根、北支尾根

未撮影だが、シロダモ(白椨)の成木の存在に気付いた。
新たな観察課題。ケヤマハンノキ(毛山榛木)か、ヤマハンノキ(山榛木)のどちらかだろう。



画像31  ヤマウルシ 枝先の冬芽と葉痕  




画像32  ヤマウルシ 冬芽(側芽)と葉痕  




画像33  ヤマウルシ 冬芽(頂芽と側芽)  




画像34  ヤマウルシ 樹皮、25φ  




画像35  ヤマウルシ ひこばえの頂芽と側芽と葉痕  

仮 ヤマウルシ(山漆)   YMPC3769.JPG~YMPC3786.JPG
ウルシ科ウルシ属 
Toxicodendron trichocarpum

昨年、気になったが、種名同定に至らなかった奇数羽状複葉の樹。葉が落ちてなくなってしまった現在、あくまでも、仮 ヤマウルシ(山漆)だが、何回も観察しているうちに、ヤマウルシであろうと、思えるようになってきた。




画像36  シロダモ   




画像37  シロダモ 冬芽  




画像38  シロダモ 葉の様子  




画像39  シロダモ   

シロダモ(白椨)   YMPC3787.JPG~YMPC3801.JPG
クスノキ科シロダモ属
Neolitsea sericea

●左手の藪の中に、幼低木。幹、緑色。やや赤芽。
シロダモは葉脈(画像38)に特徴のある常緑樹。この葉脈は三行脈(さんこうみゃく)と呼ばれるとのこと。



画像40  シロダモ 若木の幹は緑灰色。 25φ   




画像41  シロダモ 若木の幹。若い枝は緑色   


右手の藪の奥にシロダモの若木が数本。
また、近くに立派な成木があるのを確認。機会があったら樹高の簡易計測などをしてみたいものである。そして、雌雄も確認したい。

シロダモ(白椨)という樹木の種名を知ったのは昨年の11月3日のこと。初見の花を見て、調べたら、シロダモの雄株だった。
そのときの画像を見ると、葉裏は白色に近い。この葉裏の白さがシロダモの和名の由来だそうだ。
そのときは、雌株も探して、雌花を見てみたいと思った。
ところが、その後はシロダモのことはすっかり忘れていた。

シロダモのことはすっかり忘れていたが、この日は全縁の葉のアオキがやけに目に付いていた。
そして、「全縁の葉のアオキ」は、画像36~画像41を観察することによって、帰宅後、「シロダモ」であることに気付いた。
アオキが、私にとって気の乗らない樹木であったから、ろくに観察することがなかった。遠目の雰囲気で、シロダモもアオキと思い込んでいたのである。
この日の歩きながらの疑問と観察で、アオキと、シロダモの区別がつけられる様になった。
もっとも、事前に、シロダモの成木は、樹高10~15m。アオキの成木は、樹高2~3m。と、いうことを知っていれば、もっと早くに、明確に意識して、区別できるようになっていたかも知れない。




画像42  古枝の冬芽   




画像43  古枝の冬芽   

仮 ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)   YMPC3817.JPG~YMPC3831.JPG.JPG
スイカズラ科スイカズラ属 
Lonicera gracilipes var. glandulosa

鍔(つば)状のものが目立つ。
画像42~画像43 は、ミヤマウグイスカグラと思う。




画像44  ひこばえの冬芽 頂芽と側芽   




画像45  ひこばえの葉痕・維管束痕   




画像46  ひこばえの冬芽と葉痕   

画像44~画像46は、参考。   YMPC3832.JPG~YMPC3858.JPG
藪の中の、ヤシャブシ(夜叉五倍子)の果実みたいな物がぶら下がっている樹。ひこばえの冬芽が観察できそうである。
冬芽と葉痕・維管束痕を撮影した。しかし、日陰のうえ夕刻なので、次回以降条件の良いときに再度、観察・撮影の必要あり。

カバノキ科ハンノキ属は確定。ケヤマハンノキ(毛山榛木)か、ヤマハンノキ(山榛木)のどちらかだろう。継続観察をして見極める必要あり。新観察樹が増えた。




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2014.01.05 -2

丘陵地帯での観察・撮影記録
2014.01.05          Data :WG3_884
画像数が多いので3回に分けた。その2回目。

画像22~画像35 東の尾根
画像36~画像43 主尾根
画像44~画像46 北のこぶの東尾根、北支尾根

チョウジザクラ(丁字桜)の観察が始まる。先ずは、冬芽から。
ツクシハギ(筑紫萩)の冬芽が目立つようになってきた。



画像17  チョウジザクラ 冬芽  




画像18  チョウジザクラ 冬芽  

チョウジザクラ(丁字桜)   YMPC3673.JPG~YMPC3687.JPG
バラ科サクラ属
Cerasus apetala

チョウジザクラは桜の野生種。昨年は、観察が、中途になってしまった。果たして、今年の観察はどうなるのだろう。




画像19  アオキ 冬芽(頂芽)  




画像20  アオキ 幼木  




画像21  アオキ 葉痕と冬芽(側芽)  

アオキ(青木)   YMPC3688.JPG~YMPC3705.JPG
アオキ科アオキ属
Aucuba japonica

アオキは、植物名だけは、既知の樹木。稀には撮影することがあるが、意識して観察をしたことがない。それは、私にとって気の乗らない樹木であるからである。
雑木林の中、杉植林の中と、どこにでもにょきにょきと生えているような気がする。いつでも観察できるような気がするので、2012年に野生化しているヒイラギナンテン(柊南天)を知るまでは、興味の対象外だった。

2012年に調べて解ったこと。
ヒイラギナンテンは自生はないとされている樹木。ヒヨドリにより庭木などの果実が啄ばまれ、あちこちに種子がばら撒かれて発芽するという。
そのヒイラギナンテンと同様にアオキの増殖もヒヨドリによるものだという。両種とも果実が大きく、ヒヨドリに好まれるためだという。
そんなことを知ったことにより、多少、アオキにも興味が出てきていた。



アオキの属する科は、植物の分類体系の分類手法の変化により、
クロンキスト(Cronquist )では、
ミズキ科(Cornaceae)アオキ属   だったものが、
APG III では、
アオキ科(Aucubaceae)アオキ属    または、
ガリア科( Garryaceae)アオキ属    と、変わりつつある。

APG III は、APG分類体系の、2009年に公表された第3版であるとのこと。
なお、APG とは、Angiosperm Phylogeny Group の略。日本語では、「被子植物系統グループ」とのこと。




画像22  アブラツツジ 昨年の果実と冬芽  




画像23  アブラツツジ 冬芽  




画像24  アブラツツジ 冬芽  




画像25  アブラツツジ 冬芽  




画像26  アブラツツジ 昨年の果実  

アブラツツジ(油躑躅) 観察樹   YMPC3709.JPG~YMPC3735.JPG
ツツジ科ドウダンツツジ属 
Enkianthus subsessilis






画像27  ツクシハギ 果実  




画像28  ツクシハギ 冬芽  




画像29  ツクシハギ 冬芽  

ツクシハギ(筑紫萩) 観察樹   YMPC3736.JPG~YMPC3750.JPG
マメ科ハギ属
Lespedeza homoloba

ツクシハギの果実と冬芽を撮影。
小さなものだが、冬芽が目立つようになってきた。冬芽は互生。





画像30  アオハダ 短枝の葉痕と冬芽  

アオハダ(青膚)   YMPC3751.JPG~YMPC3768.JPG
モチノキ科モチノキ属 
Ilex macropoda

アオハダの短枝の葉痕と冬芽を撮影してみたが失敗。葉痕と冬芽ともにピンボケ。
絞り優先モードのないカメラの弱点が大いに感じられた。




仮 ヤマウルシ(山漆)~ に続く


2014.01.05 -1

丘陵地帯での観察・撮影記録
2014.01.05          Data :WG3_884
画像数が多いので3回に分けた。その1回目。

画像22~画像35 東の尾根
画像36~画像43 主尾根
画像44~画像46 北のこぶの東尾根、北支尾根

長いこと、アオキ(青木)と、シロダモ(白椨)を混同していたが、区別がつけられる様になった日。
ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)、冬芽の腺毛が顕著になってきた。
イボタノキ(水蝋樹)の観察し易そうな個体があった。但し、放射線量の高めの場所。



画像 1  ミヤマウグイスカグラ 冬芽 腺毛が顕著になってきた  




画像 2  ミヤマウグイスカグラ 冬芽  




画像 3  ミヤマウグイスカグラ 冬芽  




画像 4  ミヤマウグイスカグラ 冬芽  




画像 5  ミヤマウグイスカグラ 冬芽と枝の様子  

ミヤマウグイスカグラ(深山鶯神楽)   YMPC3577.JPG~YMPC3609.JPG
スイカズラ科スイカズラ属 
Lonicera gracilipes var. glandulosa

画像 1 の冬芽は腺毛が顕著になってきた。腺毛はミヤマウグイスカグラの特徴で、ヤマウグイスカグラは毛があるが腺毛はないとのこと。




画像 6  ヤハズソウ 果実の落ちた萼  




画像 7  ヤハズソウ 果実の落ちた萼  

ヤハズソウ(矢筈草)   YMPC3610.JPG~YMPC3621.JPG
マメ科ヤハズソウ属 
Kummerowia striata

ヤハズソウの果実は小さな世界で、肉眼では見えづらい。画像で確認したら、果実は落ちてなくなっていた。
2013.12.08画像 8 では、まだ、 果実が付いている。




画像 8  ウツギ 若い枝の冬芽  




画像 9  ウツギ 若い枝の冬芽  

ウツギ(空木)   YMPC3622.JPG~YMPC3636.JPG
アジサイ科ウツギ属 
Deutzia crenata

2013.11.30画像35 ウツギの若い枝はすっかり葉が落ちて、冬芽が目立つようになっていた。




画像10  イボタノキ 葉  




画像11  イボタノキ 葉は対生  




画像12  イボタノキ 冬芽  

イボタノキ(水蝋樹)   YMPC3637.JPG~YMPC3657.JPG
モクセイ科イボタノキ属
Ligustrum obtusifolium

放射線量の高めの場所。場所的に難があるが、観察し易そうなイボタノキがあった。
●枝分かれ顕著。葉は対生、全縁。2~4cmL
●撮影中にアラーム鳴る。







画像13  ひこばえの冬芽(側芽)は対生  




画像14  ひこばえの冬芽(頂芽)  

ガマズミの仲間、ひこばえ   YMPC3661.JPG~YMPC3666.JPG




画像15  冬芽  




画像16  冬芽  

ガマズミの仲間 観察樹   YMPC3667.JPG~YMPC3672.JPG


●ヤマノイモ(山の芋)をイノシシかヒトが掘っている。穴は落とし穴ほど深くない。楕円形に近い穴。掘りっぱなし。穴の深さから、イノシシの可能性が高い。
●右手、山側に、ヤブムラサキ(藪紫)であろう。



チョウジザクラ(丁字桜)~ に続く


2014.01.04

丘陵地帯での観察・撮影記録
2014.01.04          Data :WG3_884

画像 1~画像16 東の尾根
画像17~画像19 北のこぶへの、西尾根
画像20  北のこぶの東尾根、北支尾根、東のくぼ


第一土曜日。年末の最終土日に出そびれたので、仕事をサボり丘陵地帯へ足を運んだ。
北西風の強い日だったが、気温は高めだった。

●ドウダンツツジ(満天星躑躅) 植栽 赤・朱色の冬芽が目立つ。

●オトコヨウゾメ(男莢迷) 冬芽、枝先に二つ。が、目立つ(多い)。




画像 1  ヤマウルシ 冬芽と葉痕  




画像 2  ヤマウルシ 冬芽(頂芽・側芽)と葉痕  




画像 3  ヤマウルシ 冬芽(頂芽・側芽)と葉痕  




画像 4  ヤマウルシ 冬芽(側芽)と葉痕・維管束痕  




画像 5  ヤマウルシ 冬芽(頂芽)の毛は寝ている  




画像 6  ヤマウルシ 樹皮 樹径45φ  

仮 ヤマウルシ(山漆) 新観察樹   YMPC3484.JPG~YMPC3507.JPG
ウルシ科ウルシ属 
Toxicodendron trichocarpum

初めての場所。北西風が強いので、風を避けるため、南側の斜面に下りた。

奇異な形をした毛むくじゃらの冬芽(裸芽)が目立つ樹があった。残った葉軸から、ウルシ科ウルシ属の樹のような気がしたが、経験不足で、明確に同定できなかった。
ウルシの仲間は、特徴ある葉の形からヌルデ属のヌルデ(白膠木)を、昨年、覚えたばかり。ウルシ属のヤマハゼ(山櫨)・ヤマウルシ(山漆)などは特徴が把握できていないままの未知の植物である。
それでも、今回は、画像 5 の頂芽の毛の寝ているのを観て、ヤマウルシであろう。と、いうことに落ち着いた。昨夏よりは一歩前進した。




画像31  ヌルデの葉 別のフィールドにて  




画像32  ヤマウルシの葉  

参考画像として、画像31 にヌルデの葉と、画像32 に仮 ヤマウルシの葉を置いた。

ヌルデ(白膠木)を半世紀以上の長い間、ウルシ(漆)と思い違いしていた。
一口に、漆(うるし)の葉っぱに触るとかせる(かぶれる)と言う。いわゆる、ウルシかぶれのことである。
半世紀以上前に、近くの山で、「いぼいぼの葉っぱは、うるしだから、触るとかせる」と、年長者に教えてもらった。そして、いぼいぼの葉のヌルデをウルシと憶えた。
確かに、ヌルデの葉のいぼいぼ(ぼつぼつ)が見るからに痒そうなので、触るとかせると言うことになったのだろう。

昨年、突然のように画像32 のような羽状複葉が目に付くようになった。調べてみて、ヤマハゼか、ヤマウルシであろうと思ったのだが、経験不足で、同定できなかった。
前述のように、半世紀以上の間、ヌルデをウルシと思い込んでいた。そんな訳だから、突然にかせる(かぶれる)樹として、ヤマハゼとか、ヤマウルシの存在を知っても、戸惑うばかりだった。
そして、理解できたのは、ウルシ(漆)の自生は基本的にない。と、いうことであった。

現在は、ヌルデの葉のいぼいぼ(ぼつぼつ)は、虫えい(虫癭)である。と、いうことは知っている。
なお、ヌルデの葉のいぼいぼの虫えいは、ヌルデハイボケフシと呼ぶらしい。



●マルバアオダモ(丸葉青椨)の樹の手前 リュウノウギク(龍脳菊)を見落としてしまった。




画像 7  ヤマウルシ 若い枝の葉痕と冬芽(側芽)  




画像 8  ヤマウルシ ヤマウルシ 樹皮 樹径25mmφ  

仮 ヤマウルシ(山漆)   YMPC3508.JPG~YMPC3513.JPG

若い枝の葉痕が新鮮で、葉軸を落として間もないと思えた。画像 1 ~画像 6 と同種。




画像 9  アオハダ 枝先(短枝)の葉痕  




画像10  アオハダ 枝先(短枝)の葉痕  




画像11  アオハダ 樹皮  

アオハダ(青膚) 新観察樹   YMPC3514.JPG~YMPC3534.JPG
モチノキ科モチノキ属
Ilex macropoda

画像 9 と、画像10 に冬芽が写っている予定だったが、アオハダの冬芽は小さいとみえて、画像では確認できなかった。
今年は、アオハダ独特の短枝(たんし)が、ほどほどの高さで観察できそうである。




画像12  カシワバハグマ 冠毛  




画像13  カシワバハグマ 花床  




画像14  カシワバハグマ 筒状花の裂片の名残もある  




画像15  カシワバハグマ 種子のなくなった花床  




画像16  カシワバハグマ 冠毛   

カシワバハグマ(柏葉白熊)   YMPC3535.JPG~YMPC3552.JPG
キク科コウヤボウキ属 
Pertya robusta

昨年の7月に蕾を撮影したカシワバハグマが見事な冠毛を付けていた。




画像17  ノササゲ 莢と種子   

ノササゲ(野豇豆・野大角豆)   YMPC3553.JP~YMPC3558.JPG
マメ科ノササゲ属 
Dumasia truncata

ノササゲの種子はまだ莢に付いているものがあった。
落ちた種子は見つからなかった。




画像18  ホウノキ 葉痕と冬芽(側芽)   




画像19  ホウノキ 冬芽(頂芽)   

ホオノキ(朴)   YMPC3562.JPG~YMPC3566.JPG
モクレン科モクレン属 
Magnolia obovata

このホオノキは、2013.11.23以来。
11月23日の画像と比較すると、葉が落ちたことに気付く。側芽の下の葉痕・維管束痕が観察できた。


●藪の中に、ヤシャブシ(夜叉五倍子)の果実みたいな物がぶら下がっている樹を発見。風が強いので、観察は次回以降とすることにした。




画像20  モミジイチゴの葉   

モミジイチゴ(紅葉苺)   YMPC3571.JPG~YMPC3575.JPG
バラ科キイチゴ属 
Rubus palmatus var. coptophyllus

間違って開いてしまったと思われるモミジイチゴの葉があった。
今年はモミジイチゴの葉の長さなどを観察して見ようか。と、思った。

プロフィール

HN:
権兵衛
性別:
非公開

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