丘陵地帯での観察・撮影記録
2013.12.14 Data :WG3_883
画像数が多いので2回に分けた。その1回目。
画像 1~画像25 東の尾根
画像26~画像29 北のこぶへの、西尾根
画像30~画像34 北のこぶの東尾根
虫こぶを果実と勘違いし、イヌツゲ(犬黄楊)を初めて意識した日。
●エゴノキ(
Styrax japonica)の幹にイノシシの泥跡。こすり付けた泥が、高さ95cmまで付いていた。
●ダンコウバイ(壇香梅) この1週間で葉が落ちた。
●竹林に柿の果実あり。
●ガンクビソウ(雁首草) 結実前に、中途で枯れてしまった。
●シラヤマギク(白山菊) 観察株 冠毛なくなった。
画像 1 イヌツゲ イヌツゲメタマフシ
画像 2 イヌツゲ 葉
画像 3 イヌツゲ 樹皮
イヌツゲ(犬黄楊) YMPC2614.JPG~YMPC2628.JPG
モチノキ科モチノキ属
Ilex crenata
●葉の長さ2cm程度の常緑樹に、10φ程度の果実(画像 1)。葉は互生。新観察樹。
と、メモに記してあった。
今まで、意識していなかった樹木。直感は庭木のツゲ(黄楊・柘植)。
帰宅後調べると、イヌツゲ(犬黄楊)のようだった。果実と思ったものは、虫こぶ(虫癭)のイヌツゲメタマフシのようだった。
葉による判別。ツゲは葉は対生で、全縁。イヌツゲは、葉が互生。そして、イヌツゲは、葉先の鋸歯が独特の葉の形をなしている。それなので、明るさがあれば、葉先の部分の形をちょっと見ればすぐに判る。
画像 4 アラカシ 冬芽
画像 5 アラカシ 冬芽
画像 6 アラカシ 葉の様子
アラカシ(粗樫) YMPC2629.JPG~YMPC2637.JPG
ブナ科コナラ属
Quercus glauca
●観察し易い高さの幼木があった。葉の長さは8cm程度。葉先の1/3ほどの鋸歯が顕著。先端は尾状に突き出ている。
調べてみたら、アラカシ(粗樫)のようだった。
画像 7 アラカシ ひこばえの葉
画像 8 アラカシ 樹皮 30φ程度
アラカシ(粗樫) YMPC2638.JPG~YMPC2643.JPG
●画像 4~画像 6 のアラカシの幼木の先に進むと、うぐいす色のひこばえの葉があった。
調べてみると、葉の形から、これも、アラカシ(粗樫)のようだった。
画像 9 トウギボウシ 果実・種子のはじけた後
トウギボウシ(唐擬宝珠) YMPC2644.JPG~YMPC2652.JPG
ユリ科ギボウシ属
Hosta sieboldiana
枯れ残っている草本が目に付いた。果実の殻が三つに裂けていた。ユリ科の雰囲気である。
この様な姿を見たのは初めてかも知れない。この尾根を登りだしたのが11月23日からなので、何が生えていたかは定かではないが、立ち姿から、トウギボウシを連想した。
正解は、来夏。
画像10
画像11
画像12
★ 画像10~画像12 は、同じ枝先の冬芽。メモが欠落していて、何の意図で撮影したのか不明。
2013.11.30の記録の
画像 5 とは、芽鱗の形状が違うが、リョウブ(令法)の冬芽のようだ。
画像13 ヒサカキ(柃)の蕾
ヒサカキ(柃) YMPC2671.JPG~YMPC2679.JPG
ツバキ科ヒサカキ属
Eurya japonica
足元のヒサカキに仁丹(じんたん)粒くらいの大きさの黒っぽいものが付いていた。
画像で確認すると蕾のようだった(画像13)。また、枝先には冬芽のようなものが写っている。冬芽のようなものについては、次の観察時にはきちんと確認してみたい。
画像14 ミズナラ??の葉
ミズナラの葉と思い撮影してみた。 YMPC2680.JPG~YMPC2682.JPG
●画像13 のヒサカキの近く。ミズナラ(水楢)の葉はコナラ(小楢)に似ているが、葉柄が極めて短いとのこと。コナラの葉は、約1cmの葉柄があるとのこと。
ブナ科コナラ属の見極めはまだまだ時間が掛かりそうである。
画像15 ミズナラ 冬芽
画像16 ミズナラ 冬芽
ミズナラ(水楢) YMPC2683.JPG ~YMPC2694.JPG
ブナ科コナラ属
Quercus crispula
コナラ・2013.12.01 -3 の記録の
画像42 と比べると、明らかに葉柄が短い。
まだ、コナラ・ミズナラなどを明確に同定できる実力はないので、継続観察の対象とする。
画像17 路上の獣糞
10φ程度の獣糞があった。 YMPC2695.JPG~YMPC2709.JPG
記録撮影をしただけで、ほぐした訳ではないが、種子のみのようにみえた。太さは、イタチの仲間の糞のようだが、途切れ具合と、土の上ということで、イタチの仲間の糞ではないと判断した。
さらに、獣毛の類は見えないので、イタチなどの肉食獣のものではない。
不明のままである。
もしかして、サカキ(榊)がありやしないかと、葉並びを目安に覗いてみるが、近付いてみると、ヒサカキばかりである。 ●ヒサカキ は、葉裏すべすべ。
●ヒサカキ 葉は、互生。葉先は鈍く、元は絞られる。葉柄はないか、短い。